今年の日本のインターネット大悪党賞は,満場一致で決定しました。おめでとうございます。
今年のインターネット大悪党賞には,ブリティッシュテレコムによってブロードバンド環境の整備の妨害などの災厄をもたらした英国電気通信庁や,調査権限規定法を定めた英国内務省などとともに,米国レコード協会(RIAA)がノミネートされた。著作権侵害を抑制するための無理難題な行動が賞された。
今年もいろいろあった,と云うには早いのだけど,日本のインターネット大悪党賞にノミネートされた皆さんをご紹介。今年に限らず毎年常連だが,今年もネットを安全に使えないたくさんのバグをわざとかのようにOSに組み込んでくれたマイクロソフト社さん,おめでとう。プレイステーション2という大きなプラットフォームを持ちながら,今年もネットワークゲームをブレイクさせられなかったソニー社さん,そのいちばんの大役を仰せつかった舞台で空回りを続けて,なんの成果も残さなかったスクウェア社さん,おめでとう。そして,数々の苦笑を誘う判決を下してくれた日本の裁判所の裁判官の方々(過去記事1,2などなど),苦笑しながらおめでとう。あなたたちのおかげで今年もネットは散々でしたよ。
そしてもちろん大賞は,エイベックス社さんだ,おめでとう。別に個人的には音楽が生活からなくなって,音楽家の方々がのたれ死んでも構わないんだけど,情報の共有が基礎であるネットワークに対してつけてくれたさまざまな難癖を,必要以上の報いを受けながらも続けた行動力はとても常識ある人間とは思えないほど。エイベックスさんは,他の会社からもリッピングできてMP3が作成できるコピープロテクトCDがリリースされる礎となってくれた。クズの規格でも出したもん勝ちという流れを作ってくれたエイベックスの偉大さは大賞でも足りないくらいなので,私もコピープロテクトCDのMP3を共有させて感謝させていただきます。ありがとう。
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